(1)『学問のすすめ』の作者は誰か。※答 ②
①夏目漱石 ②福沢諭吉 ③二葉亭四迷 ④坪内逍遥 ⑤矢野龍渓 (2)坪内逍遥の文学理念は何か。※答⑤ ①自然主義 ②耽美主義 ③新感覚派 ④浪漫主義 ⑤写実主義 (3)幸田露伴の作品を選べ。※答①
①五重塔 ②蒲団 ③金色夜叉 ④浮雲 ⑤小説神髄
(4)島崎藤村の文学流派は何か。※答④
①耽美主義 ②プロレタリア文学 ③白樺派 ④自然主義 ⑤新心理主義 (5)与謝野晶子の作品はどれか。※答①
①みだれ髪 ②大つごもり ③明星 ④酒ほがひ ⑤赤光 (6)志賀直哉の文学流派は何か。※答①
①白樺派 ②浪漫派 ③余裕派 ④自然主義 ⑤新技巧派 (7)有島武郎の作品はどれか。※答②
①地獄変 ②或る女 ③友情 ④暗夜行路 ⑤真実一路 (8)耽美派の作家を選べ。※答④
①森鴎外 ②田山花袋 ③正岡子規 ④永井荷風 ⑤石川啄木 (9)夏目漱石と関係のない作家は誰か。※答② ①森田草平 ②草野心平 ③芥川龍之介 ④久米正雄 ⑤正岡子規 (10)夏目漱石の初期三部作ではない作品はどれか。※答④ ①それから ②三四郎 ③門 ④道草
(11)芥川龍之介が夏目漱石に激賞された作品はどれか。※答② ①或る阿呆の一生 ②鼻 ③河童 ④トロッコ ⑤羅生門 (12)横光利一の流派は何か。※答②
①日本浪漫派 ②新感覚派 ③余裕派 ④耽美派 ⑤新心理主義 (13)太宰治の作品でないものはどれか。※答④ ①斜陽 ②ヴィヨンの妻 ③花火 ④野火 ⑤惜別
(14)次の日本の作家から誰がノーベル文学賞を受けたか。
①川端康成 ②芥川龍之介 ③夏目漱石 ④田山花袋 ⑤正岡子規 ※答① (15)大江健三郎の作品を選べ。※答②
①伊豆の踊り子 ②飼育 ③羅生門 ④吾輩は猫である ⑤初恋 (16)ノーベル文学賞を受けた日本人の作家は何人ですか。
①一人 ②二人 ③三人 ④四人 ⑤五人 ※答② 二、『浮雲』(うきぐも)を書いた作家は誰ですか。その小説の特徴 も述べなさい。
作家:二葉亭四迷(ふたばていしめい)
特徴:『浮雲』は未完に終わったが、言文一致の文体や、独立した自我通して人間性の追求を試みている点、さらには、文明開化の日本を象徴する典型的な人物を配して当時の社会の様相をとらえようとした点などから、近代文学の出発点とも言える作品となっている。
三、言文一致(げんぶんいっち)はどの意味ですか。 日常用いられる話し言葉によって文章を書くこと。また、特に明治期を中心として行われた文体改革運動をいう。明治初期よりその運動ならびに実践が行われ、二葉亭四迷、山
田美妙、尾崎紅葉らが小説に試み、明治40年代以降、小説の文体として確立した。その後次第に普及して、今日の口語文にいたっている。
四、自然主義文学の代表作家と作品を書きなさい。 作家:田山花袋(たやまかたい) 作品:『蒲団』(ふとん) 作家:島崎藤村(しまざきとうそん)作品:『破戒』(はかい) 五、「私小説」について説明しなさい。
作者の身辺の出来事や心情を一人称で語る小説形式。自然主義 の自己告白小説から始まり、日本近代文学独特のものとされる。
六、『若菜集』(わかなしゅう)について説明しなさい。
詩集。島崎藤村作。1897年(明治30)刊。第一詩集。「六人の処女」「初恋」など恋愛詩、青春詩が中心。日常語を用いて浪漫的に歌いあげ、近代詩の母胎(ぼたい)となり、広く愛唱された。
七、反自然主義文学の代表作家と作品及びその流派を書きなさい。
作家:夏目漱石(なつめそうせき)作品:『吾輩は猫である』 (わがはいはねこである)等 流派:「白樺派」(しらかばは) 作家:森鷗外(もりおうがい)作品:『舞姫』(まいひめ)等 流派:「耽美派」(たんびは)
八、親現実主義文学の代表作家と作品及びその流派を書きなさい。
作家:芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ) 作品:『鼻』(はな)『羅生門』(らしょうもん)等 流派:「新思潮派」(しんしちょうは) 九、「文芸春秋」を創刊した作家と年代を書きなさい。 作家:菊池寛(きくちかん)
年代:大正12年(1923年創刊した)
十、川端康成の文学の特徴は何ですか。
小説を芸術作品として捕らえ、美を追求し、新しい表現方法で文章を書いた。 特に日本の美への思慕が強く、作品を通してそれを表現した。 十一、夏目漱石の文学上の功績を述べなさい。
幅広い教養と鋭い観察、文明批評で日本近代文学の質を高めた。 多くの門人を育て、日本の文壇や学術会に人材を送った。
十二、芥川龍之介の小説の特徴について述べなさい。 題材を最大限に生かすように、最適な文体と形式を選び、鋭い観察眼や批評精神から短編を書く。芥川の小説は深い学識があってこそ可能となった。 十三、大江健三郎と川端康成を比較しなさい。 大江は西欧の小説技術を取り入れて創作した。学生時代に安部公房を読んだのも、安部が
西欧のシュルレアリスムに影響を受けた作風だったからである。
作品には自己の体験、社会思想(核、安保闘争など)を関連させる。また自衛隊反対などの発言もする。 一方の川端は、日本の伝統美を小説の題材とする。プロレタリア文学に対して芸術復興を唱えた川端が、政治を小説に持ち込むことなどありえなかった。川端は政治から離れて、日本の美を見つめていた。両者ともにノーベル文学賞受賞者であるが、思想、生き方、作風は大きく異なる。
十四、小林多喜二の死はプロレタリア文学にどのような影響を与えましたか。 国家権力の恐ろしさをプロレタリア作家に知らしめた。作家らの士気が下がり、権力への闘争ができなくなった。プロレタリア文学の終息を象徴的に示す出来事であった。
十、次の文章は、特定の文学者の解説文である。その文学者の名前と、文中に提示された作品名を書きなさい。また、その作品を150字程度で簡潔に説明しなさい。
(1)この文学者は学生時代から政治に関心が強く、ロシアの南下政策に危機感を抱き、軍人を志した。陸軍士官学校を受験するが失敗し、外交を目指して東京外語学校ロシア語科に入学した。そこで政治色の濃いツルゲーネフやドストエフスキーなどのロシア文学に傾倒したのであった。のちに坪内逍遥に師事して、1887年に、この作品を書いた。彼の代表作でもある。
作者:二葉亭四迷 作品名:浮雲 作品の説明:『浮雲』は明治時代、初めて言文一致体で書かれた作品である。主人公の内面の葛藤をリアルに表現するために、作者は文語ではなく口語を採用することが不可欠と考えたのである。この作品は第三篇の途中で中断され、未完成となっている。しかし『浮雲』は近代日本文学に確固たる方向性を与え、意義は大きい。
(2)この文学者は、最初、浪漫主義詩人として出発した。北村透谷に影響され、同人誌『文学界』に詩などを発表していた。詩から散文に移り、小説を書くに至る。その頃には浪漫主義を捨てて、自然主義となっていた。この作品は、日本文学の自然主義を決定付けた。夏目漱石も評価した。 作者:島崎藤村 作品名:破戒
作品の説明:『破戒』では賎民身分の穢多への差別が描かれる。穢多の主人公は、父の戒めを守り、身分を隠していた。しかし同じ被差別階級の人間が身分を明かして差別と戦っているのを見て、心が動く。主人公は最後に自分が穢多であることを学生に告白するのである。
(3)この作家は、(1)の作家と同様に短編ばかりを書いたが、一つの作品ごとに、文体や形式に趣向を凝らした。現実を理知的に捕らえ、虚構を作り出した。大正時代の人気作家である。晩年は、神経症が高まり、自殺を遂げた。この作品は、夏目漱石から激賞を受け、文壇デビューの契機となった。 作者:芥川龍之介 作品名:鼻
作品の説明:『鼻』は『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』から題材を取った作品である。高僧が自分の長い鼻に务等感を抱き、周囲から笑われているのを気にして、一策を講じ鼻を短くするが、その鼻に対しても周囲が嘲笑するので、高僧は結局元の鼻に戻してしまう。傍観者の身勝手さやエゴイズム、高僧の滑稽さや愚かさを端的に描いている。
(4)この作家はプロレタリア文学運動に参加して、小説の中で国家権力に抵抗する労働者たちの姿を描写した。1933年特高警察に拷問、虐殺された。初期の作品の文体は志賀直哉の影響を受けている。この作品は、船の上で缶詰作業に従事する労働者を描いたものである。
作者:小林多喜二 作品名:蟹工船
作品の説明:労働者たちは蟹工船の务悪な環境で蟹缶詰を作っていた。監督に非人間的な扱いを受けながらも、労働者たちは団結し、ストライキを成功させるのであった。最後に船は無事に寄港し、監督は解雇され、労働者への希望が描かれる。本作品は小林自身の代表作であると同時に、プロレタリア文学の代表作でもある。
因篇幅问题不能全部显示,请点此查看更多更全内容